安全について

本校の安全についての考え方

本校では、児童の安全は何よりも優先されるべき事柄と捉えています。

同時に、近年私立学校及び私立学校に通う児童を取り巻く環境では、起こり得る危険な状況が多様化しており、またその対応策も高度なレベルを求められていると捉えております。

そのような前提と認識に基づき、「常に危険を見つけようと努め、その回避や予防の策を積極的かつ慎重に整備しつつ、 万が一の備えも怠らない」という方針のもと、安全管理についての施策を進めております。

具体的には、通学時、在校時(授業中、休み時間中)、校外活動時など、それぞれの場面で、事故、事件、災害など起こり得る危険な状況を想定し、その予防回避、被害の最小化と二次被害防止に向けて、日頃から児童への指導をはじめ、定期的な点検、また教職員の訓練や研修にも努めております。

さらに、学校の安全管理に関する専門家の協力も得て、新しい種類の危険に対しても対応できるよう、また学校全体の安全管理体制を強化できるよう、継続的に取り組んでおります。

安全管理の取り組み

01児童の通学時の安全確保について

1教員による見回り

登下校の時間帯に合わせて、学校周辺の主要な駅やバス停周辺にて、教員の巡回や指導を定期的に行っています。見回りをしながら、社会マナーや交通ルールを守ること、危険の見つけ方や危険の回避法も指導します。また、見回りによって得られた近隣の環境変化を学内で共有し、児童への指導や安全管理にも反映しています。

2保護者への定期的な研修(定期点検のお願い)

1年生と6年生では、児童の発達によって生じる危険性や予防法も異なります。特に、スマートフォンや携帯電話をはじめとする携帯通信端末によるインターネットやメール利用など、便利な反面、理解や管理の不足により大きなトラブルを招く恐れがある事柄については、保護者や教員といった大人側の理解が欠かせません。
そこで、保護者の皆様へ「児童の安全管理」についての協力や連絡報告を行っています。

3災害対策としてのピンチクリアーキットの配布

家庭や学校を離れる登下校時は、不測の事態に遭遇しても児童が自力で対応せざるを得ない状況です。 この前提から、万が一登下校中に発災(地震等の自然災害の発生)し、児童が一定の時間や局面を自力で乗り切ることを支援するための装備として、ピンチクリアーキット(携帯型災害対応備品)を児童に配布しています。 キットには、小型懐中電灯、体温維持シート、救助要請ホイッスル(笛)、蛍光ライトが入っています。

4方面別の安全指導

児童の通学圏は広範囲となっています。それぞれの方面でグループ分けを行い、危険箇所や子ども110番の家の把握など、その方面に合ったより細かい安全指導を行っています。
また、安全マップを作成し、通学する子どもの通学経路が迅速にわかるように備えています。

5保護者による見守り

有志の保護者の方々に「見守り隊」の札をつけ登下校時の見守りをしていただき、自分の家庭の子どもだけでなく、他の家庭の児童にも声をかけていただいています。他の方々に配慮しながら安全に登下校できるよう心掛けています。

02児童の在校時の災害対策

1校舎の耐震性

本校の校舎は、新建築基準法に基づき地震に耐え得るように設計されています。
耐震性が高いことにより、地震の際は外へは避難せず教室を安全な避難場所としています。

2備蓄

本校には、万が一、ガス、電気、水道、通信等、全てのライフラインが機能を停止した場合でも、最低限の児童の栄養管理や衛生管理が出来るよう、児童最大720名を、3日間学校にて預かるための食料や毛布、簡易トイレ、発電機等の備品を備蓄しています。

3避難訓練

学期に一度避難訓練を実施しています。地震・火災・地震火災の複合訓練を実施し、有事の際に備えています。

4防災頭巾の装備

教室では防災頭巾を自席に準備していますが、移動教室の際も携行して有事に備えています。

03救急処置について

1AED導入

本校には、1階に2台、体育館に1台のAEDが設置されています。

2教職員の救急処置訓練

学内外で起こる様々な場面を想定し、教職員においてはCPR(心肺蘇生法)や救急処置の訓練を目黒消防署や地元消防団の協力の下、定期的に行っています。

04校外活動について

1事前の下見(点検)の徹底

校外活動は、各学年で異なる場所で宿泊を伴う教育活動を行います。家庭や学校など、日常の生活とは異なる環境下での活動では、日頃より一層の安全性維持に向けた姿勢や態度が、児童と引率する教員に求められます。
現地環境を的確に把握しておくことは、危険性の察知や事故発生の事前回避、また実際に何かが起きた際の対応において、非常に重要となります。そこで、本校では毎年訪れる宿泊施設や活動場所であっても、長年の校外活動で蓄積したノウハウにより、細部にわたる下見を行います。また、宿泊施設の管理者に対して、防火や防犯等、十分な点検や安全管理の徹底を依頼しています。

2活動中の安全管理の徹底

十分な下見を経たとしても、特に自然環境下での活動については、柔軟な対応が必要です。その時々の天候や活動場所のコンディションに合わせて、安全性が確保されるよう、様々な配慮や判断をしています。

05児童の携帯電話の利用について

1「子どもと携帯電話」についての考え方

本校では、携帯電話を『緊急時における児童と保護者の連絡手段』として位置づけています。
自宅と学校の間を移動する最中、児童は単独での判断や行動を求められます。しかし、小学生にとっては適切な判断や行動が困難な場面に遭遇することもあります。
そのような場面で、速やかに児童が保護者に連絡を取ることで、危険を直前で回避する、また被害を最小化することも可能だと考え、学校として携帯電話の持ち込みを認めています。
逆に、友人とのメールや通話、インターネット利用のための手段としては、一定レベルの理解が保護者と児童に共有されており、なおかつ保護者による適切な管理が実行されない以上、小学生には不適切な道具になってしまうと考えています。

2携帯電話持ち込みのルール

本校では、次の条件に限り、携帯電話を学校に持ち込むことを許可しています。

  • 目的は「緊急時の連絡手段」であること。(友人とのメール、ゲーム、インターネット利用は目的外)
  • 子どもの利用を前提に開発された端末であること。(学校が特定する機種に限る)
  • 多様な機能が搭載されている端末については、保護者によって、目的と学齢に合った制限をかけること。
  • 家庭で保護者と児童が一緒にルールを作り、定期的に守られているかを確認すること。
  • アクセス制限など、目的に沿った利用法を維持するための策を講じること。